ビービービービー!!


「え?なんやねん!!」


どうやら体重オーバーのようです。


「は?!」


『ふふふ、よくきたな。ここまで来れたことだけはほめてやるぞ。』


「だれやねん?!」


『私は一番偉い人だ。時間が欲しければ、体重オーバーをクリアするんだな。』


「なんで、大きな一歩踏み出すだけで体重オーバーやねん!人生のたとえやろーが!」


『誰か一人抜けるんだな。早く時間をかえ』


ガシャァン!!



Aはそばにあった、小石をスピーカーに向かって投げました。


「けっ、バーヵ。つーことで、B、お前が抜けろ。」


「えぇ?!なんで?!」


「え?だって、お前なんの台詞もないじゃん。まー、台本通りにいくとサルが抜けるんだけどな。お前いらない。」


え、ちょっ・・・Aさん、何台本とか言ってるんですか!
このお話がなんか駄目になっちゃうじゃないですか?!



「だって、ホントのことだもん。」


いや、だからって・・・。


「なんか、文句あるの?!」


いえ、いいですよもぅ。
Bさんさよぉなら。



「え、ちょっ・・・!ひどい!ナレーターさんまで私を見捨てるんですか?!」


だって・・・ねぇ?


「えぇえぇぇぇぇ!!」


「んじゃあ、B。ばいばーい。」



「ひ、ひどいよぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・!!」


Bは発狂してどこかへ走り去ってしまいました。


「さぁ、クリアしたぞ。行くぞおまえら!」


「うっきぃ・・・。」

「きじー・・・。」

「おにぃー・・・。」


なんで、鬼まで鳴き声が・・・・。


とまぁ、Aたちは第一関門を突破しました。