思春期の青へ

それだけ友達になるのは些細なことなのだろう。

たまたま隣の席だったとか、委員会で一緒になったからだとか、そんな感じ。

結局は"たまたま"その場に居合わせたから友達になれたのだと、今なら思う。

一時的にいたグループだってたまたま美術の班が一緒になったことがきっかけだしね。

美海ちゃんだってたまたま林間学校で同じ野菜係だったから杏菜ちゃんと友達になった。

そして今回、私にそれらが"たまたま"起こらなかったから最終的に独りになった。

もし話が合う子とたまたま出会えていればこうはなっていなかった。

全ては巡り合わせに過ぎない。

ならばたまたま独りになったらどうすべきなのだろうか。

私には分からない。

きっと答えのない問題なのだろう。

ひとつ言えることは頑張るしかないということだ。

何だそれって思われるかもしれないけど。

たかが偶然で友達を作れなかったくせに、さらに努力を有するなんてふざけんな、と言われても仕方ない。

それでも頑張る意義はあると思う。

頑張った末に築けた友情は一生のものだと思うから。

私は今回のことを通して、まゆかと圭が代わりのきかない存在であることを改めて実感した。

前に進むため、たった1歩でも、小さくても、何かが変わるきっかけになるように、私はこれを胸を刻む。

そして過去の私に送る。

まだ青く脆い私の精一杯は決して間違っていなかったと。

あの頃は苦しくてしんどくて消えたかったけど、未来は暖かいものだと。

思春期の中もがく私へ。


〈了〉