思春期の青へ

先生も困ってたな。なんでこんなことになるのって。

思わず遠い目をしてしまったが、圭の声で現実に引き戻される。


「仕方ないだろ。ジャンケンで負けたんだから!」


半泣き半ギレで圭が言う。

その様子が面白くて、気の毒だけど笑ってしまった。

ふと周りの様子を伺うと美海ちゃんと杏菜ちゃんが2人で話しているのが視界に映った。


(あ、そっか。2人とも野菜を切る担当だったんだ。あの2人って仲良かったっけ?)


2人して笑っていた。

時々杏菜ちゃんが美海ちゃんをひじで小突いている。

あんなこと、私とはなかった。

美海ちゃんも杏菜ちゃんも私と話しているときより自然な感じがする。

その様子を見て、なぜかおいてけぼりになった気がした。

気のせいだって自分に言い聞かせても、胸さわぎは治まらなかった。





その後ももやもやを抱えたまま、圭とああでもないこうでもないと言い合いをしながらカレー作りが終了した。

席は班ごとで、男女別に座ることになっている。