2日目、7:00、ホテルのロビー、集合。

⋯どうして、こうなっちゃったの?

1日目に、告白するって決めてたのに、その後はこの修学旅行を心から楽しめるって、思ってたのに⋯。

最初の班行動で京都を見て回る時は、少し喧嘩しちゃって失敗。

その後は、なかなか2人きりになれる機会がなくて、ホテルに着いてからも男女分けられたまま気づけば次の日の朝。

⋯こんなことになるなら最初に喧嘩なんかしなきゃ良かった。

またもや朝からいきなりネガティブモードに突入した私を、同じ班の女子たちは気にせず引っ張る。

悶々と嫌な想像ばかりする今の私にとって特に憂鬱なのは、

「⋯おはよ、三雲」

またしても安達と同じ班で喧嘩しそうになるこの状況だ。

「⋯安達もおはよう」

若干安達の顔が赤い気もするけど、自分のことでいっぱいいっぱいの私はちらっと見ただけでもう目も合わせられない。

帰るまでのタイムリミットが迫ってきてるのを理解してるから、心の準備が追いつかなくてキャパオーバーになりそう。