「あーあーもうわかったから、早く行くぞ。お前のせいで俺まで置いてかれたらたまんないからな」

「何よ、その言い方!そんなに言うなら先行けば良かったでしょっ!」

「おまっ、人の親切をそんな風に言うかっ!」

「これのどこが親切なのよっ!」

「はーい、おふたりさん。そこまでにしないとほんとーに置いてっちゃうよー?」

「お前ら修学旅行に来てまで喧嘩すんなよなー。次したら罰ゲームなー」

ぎゃーぎゃーぎゃー、いつもと同じようにくだらないことで揉めて憎まれ口ばっかり叩いちゃう私たち。

そんな私たちをいつも止めてくれる友達。

仲裁が入ってようやく冷えだした頭を今度は抱え込みたくなる。

⋯また、やっちゃった。

どうしていつもいつも安達の前だとこんなんになっちゃうの、私ー!!

友達の隣で内心、落ち込みまくる私は早速修学旅行を楽しめずに泣きかけてる。

やばい、せっかく色々覚悟決めてきたのに⋯、こんなんじゃいつまで経っても⋯。