それからというもの、
金成で起きた強盗殺傷事件の犯人は捕まったと
報道された。


案外近くにいたそうだ。
あっさり捕まった。


音羽さんはこのニュースをみて活力が沸いてきただろうか、

私は知らず知らずに日常に戻った。


あのニュースは小耳には挟んでいた。


だが私の生活は日常的に危険が潜んでいるので安心しきれなかった。


正臣も反省して、出所できる頃を待ち望んでいるだろう、二人が居た。
そこには、確かに。元気に出所してくれるのを願う二人が。

いや、一人でいいか。

わたしは自分の人生を歩む。

いつか正臣以上の人が現れたら
プロポーズされて結婚するんだ。

今度こそ幸せになってやる。



そう、三つの魂が日々、命を燃やしていた。