「やっべ、まじかよ。」
「目おかしくなったんかな。
あいついんじゃん。」
そう囁かれた主はあの時のおじさんだった。
実は大学教授だったのだ。
「ははははは!見たまえ、愚かなる偽善者の集まりよ。
ははははは!」
「頭おかしいんじゃね」
愚直に言う若者たちと対比して愚かなのはお前だ。と言いたかった。
一人の生徒が、
「あの入試問題の答案用紙が配られた時受け取らなかった人もいました。そういうのも含めてあなたは愚かだとか言うなら私はあなたこそが悪人だと思います。」
同意のヤジが飛ぶ。
怯まないおじさんに対し、


