目覚めると白の空間だった。


家じゃない。
オンボロアパートじゃない。


ふかふかすぎな布団、
肌触りのいいさらさらシーツ、
ほんのり明るいライト、

ああ、来ちゃったんだ…

とわたしは思った。


ホテルだ。ここは。


酒なんて飲むn...


カタ…

外側、部屋の外側をみると扉がわずかに開いていた。
そこから覗く顔。


バスローブを巻いた彼だった。

歯ブラシセットを手に持っていた。