愛の栞



そして驚いたのはそれだけではない。
やむなく口付けをされた。


しとしと降る雨じゃなく、
ザァザァ降る豪雨の中だった。


傘がくるくる回って私の2メートル後ろに落ち、
完全に今、行き場をなくした。