音羽は生きていた。 生きながらえたのが正しいか。 医師は 「体のなんらかの免疫作用に反応して 両足が立てない状況です。 こればかりは娘さんの養生を務めるよう お願いするばかりです。」 と言った。 僕は介護に見合わされた。 "一生介護"これが僕の脳に 強く付き纏った。