愛の栞



それから音羽のお腹を刺した犯人は未だに捕まっていない。


音羽は派手な服を着て外に出るようなことはしてなかった。


車に乗り込むところをガッとやられたそうだ。


聞いただけで胸のなかの黒ずみがやばい。
どんどん汚い汚染物質が蕩け吐き出されるよう。
自分でも腹を抱えた。


嘔吐。逆流。

目は充血して、食べたいものも食べられない日常を送った。