愛の栞

「違います!!

ちょっと危険に晒されそうになったので…


建物に逃げ込んだんです。」



と言うとメン潰れみたいな顔を滲ませた後、
ニッコリ営業スマイルに戻って、


「じゃあ後ろのスペースをお貸しします。
誰も使ってないので。。」


と、仮の会議室を提案されたがそこは薄暗く、
本当に誰も使用していない、会議がなされるだけの
椅子と机が並べられた室内だった。


「い、いや!人がいる方が安心するので…!!


わたし暫くここに居ます…!!」


茶を濁したようにみるみる染まってく怒り顔。
この人亭主関白か。わたしの言うことに指示されたりすると余計、、て絶対家で奥さんに灰皿投げるやつじゃん。