「そんなことないよ。うたっちもギャルになれる」


 私がギャルになれば、母はきっと悲しむ。


 今だって母の言いつけにそむいて、広瀬さんと話している。


 そう考えると母の言うことに反抗ばかりしている私は、悪い子かもしれない。母の理想としている『目立たず、おとなしく、真面目な優等生』から遠ざかっていっているかもしれない。


 髪の色を否定しない広瀬さん。この子との友情を髪の色を否定しかしない母よりも大事にしたいと思っちゃったから。仕方ない。