「ほら、行くよ?」 「……はーい。」 俺と奈々の鞄を持って、自転車のカゴに詰め、2人乗りで登校。 学校までの15分間、俺の神経は背中と俺の腰を抱える奈々の右腕に集中させられる。 風に吹かれてたまに甘い奈々の香りと長い髪が俺をくすぶり誘惑する。 誘惑に負けて抱きしめたいけど、それを行動にうつしたら、きっと奈々は俺から放れていく。 わかりきってる未来に期待はしない。 ……だから、早く亮にフラれろよ? 弱った奈々の心に付け込んでやるから…。