椅子に座り、テレビを見ながら奈々の支度が終わるのを待つ。 慌ただしい奈々の足音があちこちから聞こえてくる。 「……秀、変じゃない?」 「変じゃないよ。」 「可愛い?」 上目遣いで不安そうな表情を浮かべる奈々。 「可愛い、可愛い。」 流すようにそう言うと、奈々は少し拗ねた。 「何、その適当な返事! 秀にはわかんないよ……。」 俺の目にはいつだって奈々は可愛く映るよ。 真剣に言った方が困るくせに……。 ……本当に残酷な女……。