コホンコホンと校長が咳払いするなかそれは始まった。


桐生くんだった。
「さっき名前を呼ばれた生徒は生徒会室に後で来るように。」



そんなことを言われ頭ん中では桐生くんに会える気持ちと即刻退学の文字が頭ん中をグルグル駆け回っていた。


だって入学してすぐだよ?許さないなんて言われれーー

さっき桐生くんと一瞬目があったような。


それでも皆目逸らされた瞳は冷めていた。

登壇から降りていく桐生くん。
スラリと長い脚で格好いい顔立ち。目はキリッとしていてーー