「そんなこと知らないっ

知らないっ」


解れた衛藤君が、


「おめでとう。ひな。そしてこれからもよろしく。
No.1の俺と付き合ってくれてありがとう。」


保健室のなかは太陽が雲に隠れて影が濃くなっていた。


雲の動きって決まりがないよね。


衛藤君の表情が暗くみえる。


眼鏡をすちゃっと戻すとまた首筋に淡いキスを落とされた。