「………待ってぇ」


「んん……」



靴下をスラリとずらして床に落とす快斗



「今日だけ…お願い」


眼鏡を外し前髪がそっと揺れる。



「今日だけって…明日も絶対王政じゃん…」



ニタリと暗闇の中で光る口元。
強くなる握った手。




「かもな…………」


どんなに強く足掻いてもそう簡単には解いてくれなくて。



ここは保健室。私達二人はこんないけないことを傷の処置室あるいは安静室でしちゃってる。