訴えながら長谷川くんには響かないと諦める。それでも最後に一言添えずにいられなくて。
「正規の手順を踏まなかったのは本当にごめんなさい。私がした事はプロの長谷川君に失礼でした」
長谷川君の前へ出て、大きく頭を下げる。
「いや、まぁ、なんというか。青木がメールくれたのは嬉しかったんだ。店に顔を見せなくても俺が関わった商品を食べていたと聞いて有り難く思う」
長谷川君が語り始めた。
「実は青木の席だけなら確保していた。だけど、こんなイケメンと一緒に来るなんてさ。デートのアシストなんかしたくないな、と」
上目遣いで様子を伺えば、ポリポリ頬を掻きながら言い難そう。
「青木はスーツだし、接待の可能性だってあったよな」
「ーー接待? いやいや結人さんには久しぶりの日本を案内していたんだけど? ですよね?」
思いがけず誤解が解けそうな話の流れになり、結人さんへ話を振る。
「はい」
結人さんはにっこりして、お手本通りの笑顔。嫌な予感がした。
「観光案内をお願いしたのは事実ですが、私はデートつもりです。長谷川さんは彼女のみなら料理を振る舞うのですか? それはどういう感情なのでしょう?」
「ど、どういうって」
直球に言い淀む長谷川君。
「私は最初に関係性を伺いました。長谷川さんは遥さんを修業仲間とお応えになりましたよね? 私が現段階で恋人ではないと知り、対応を変えるのはいけません」
「正規の手順を踏まなかったのは本当にごめんなさい。私がした事はプロの長谷川君に失礼でした」
長谷川君の前へ出て、大きく頭を下げる。
「いや、まぁ、なんというか。青木がメールくれたのは嬉しかったんだ。店に顔を見せなくても俺が関わった商品を食べていたと聞いて有り難く思う」
長谷川君が語り始めた。
「実は青木の席だけなら確保していた。だけど、こんなイケメンと一緒に来るなんてさ。デートのアシストなんかしたくないな、と」
上目遣いで様子を伺えば、ポリポリ頬を掻きながら言い難そう。
「青木はスーツだし、接待の可能性だってあったよな」
「ーー接待? いやいや結人さんには久しぶりの日本を案内していたんだけど? ですよね?」
思いがけず誤解が解けそうな話の流れになり、結人さんへ話を振る。
「はい」
結人さんはにっこりして、お手本通りの笑顔。嫌な予感がした。
「観光案内をお願いしたのは事実ですが、私はデートつもりです。長谷川さんは彼女のみなら料理を振る舞うのですか? それはどういう感情なのでしょう?」
「ど、どういうって」
直球に言い淀む長谷川君。
「私は最初に関係性を伺いました。長谷川さんは遥さんを修業仲間とお応えになりましたよね? 私が現段階で恋人ではないと知り、対応を変えるのはいけません」

