「す、すいません! 昨日の話では良かったのに、どうしてだろう。すいません」
不手際を指摘されるのが恥ずかしく、先に頭を何度も下げた。店先で謝罪する姿を通行人が不思議そうに眺める。
「遥さん」
「すいません! 代わりの店をーー」
代案を探る手付きを止められた。
「遥さん、落ち着いて。僕は怒っていませんよ」
「でも……」
「確かに残念ではありますが、ここで食事をするのが一番の目的じゃありません」
顔を上げるも気まずさから結人さんを見られない。心の中では要領の悪い人間と思われているかもしれないし。
「僕の為に旧友に頼んで下さったのでしょう?」
「えぇ、まぁ。けれど向こうは私を友達と思ってはなかったみたいです」
「……」
「恥ずかしいな、私はずっと友達だって勘違いしていましたよ。まぁ、そうですよね、彼は今や世界的なシェフですし。私なんかの相手などしていられない」
長谷川君の迷惑そうな表情が過り、額に手をやる。図々しいお願いをしておいて不満を言うのは格好がつかないものの、こんな扱いをされるほど疎まれていたとは想定外。
私は彼の成功が誇らしく、一緒に修業出来たのが良い思い出であったのに。
「いずれにしろ、ここを離れましょう」
「……はい」
返事をした時、背後のドアが開く。
「青木、まだ居たのか?」
長谷川君が出てきた。
「お騒がせしてすいません。もう帰りますので」
すかさず結人さんが返す。
不手際を指摘されるのが恥ずかしく、先に頭を何度も下げた。店先で謝罪する姿を通行人が不思議そうに眺める。
「遥さん」
「すいません! 代わりの店をーー」
代案を探る手付きを止められた。
「遥さん、落ち着いて。僕は怒っていませんよ」
「でも……」
「確かに残念ではありますが、ここで食事をするのが一番の目的じゃありません」
顔を上げるも気まずさから結人さんを見られない。心の中では要領の悪い人間と思われているかもしれないし。
「僕の為に旧友に頼んで下さったのでしょう?」
「えぇ、まぁ。けれど向こうは私を友達と思ってはなかったみたいです」
「……」
「恥ずかしいな、私はずっと友達だって勘違いしていましたよ。まぁ、そうですよね、彼は今や世界的なシェフですし。私なんかの相手などしていられない」
長谷川君の迷惑そうな表情が過り、額に手をやる。図々しいお願いをしておいて不満を言うのは格好がつかないものの、こんな扱いをされるほど疎まれていたとは想定外。
私は彼の成功が誇らしく、一緒に修業出来たのが良い思い出であったのに。
「いずれにしろ、ここを離れましょう」
「……はい」
返事をした時、背後のドアが開く。
「青木、まだ居たのか?」
長谷川君が出てきた。
「お騒がせしてすいません。もう帰りますので」
すかさず結人さんが返す。

