そのあと秋は、私の手を引っ張って連れてこられたのは、自分の気持ちをさらけ出したあの場所、屋上だった。 「秋、ごめんね!私のためなんかに」 私の胸の中は後悔でいっぱいだ。 「いいんだよ。それより顔を上げてくれ」 秋は優しい声で私にそう言った。恐る恐る顔を上げると、笑みを浮かべている秋がいた。