「おはよー!弥生くんっ」


学校に行くと、マリアが嫌な顔でニヤニヤ笑って、私のことを引っ張った。マリアにこんな事をされると、毎回秋を思い出す。"頑張れよ"って言ってくれているところを。


「引っ張らないで!」


秋はいつも、私に勇気をくれる。


「落ち着いてよ、弥生くん。はい、座って!」


座ると椅子に蜂蜜がベッタリついてた。


「弥生くん蜂蜜好きでしょ〜?」


蜂蜜は嫌いだ。


「別に好きじゃないし!」


「嘘言わないでよ」


そう言って、私に頭に蜂蜜をかけてきた。