あの時から、少しだけ秋の様子がおかしかった。急にそっぽを向いたり、その話は後でとか行って、どっか行っちゃったり、でも、嫌われてはなさそうだった。 「最近は川崎からの、どうだよ?」 「あれを言ったからって、特に変わりはなかったよ。ただ、」 「ただ?」 「いや、なんでもない」 そう言って、ごまかした。本当は、いじめが少し悪化してるってことを。