「やれば出来るじゃねーか」


「ありがと、秋のおかげ」


私を褒めてくれた秋にそうお礼を言った。



「俺も応援したけど、ああやって素直な気持ちを話せたのは、弥生が頑張ったからだ。自分を褒めろよ」


「秋が応援してくれたからってのもあるし、ありがとっ!」


そう言うと、一瞬目を見開いて、後ろを向いた。


「秋?」


どうしたのと聞こうとしたら、


「ちょっ、今こっち見るな」


そう言って、どこかへ行ってしまった。