その恋は鏡を見ているようでした


「え、どういうこと?」


「そのまんまの意味。俺も弥生と一緒」


一緒?って大内くんもトランスジェンダーだって事?


「だからああ言うの見てるとムカつくんだよ。悪かった。カッとなって、怒鳴っちまって」



「一緒じゃないよ」


全然違うじゃん。


「は?」


「違うでしょ。私はみんなにばれてるじゃん。本当は男だってことが。大内くんは違う。転校生だし、普通に男じゃん。大内くんが羨ましい」



「おい!」


私の話に反発するように、そう言った大内くん。



「俺だって、前の学校ではいじめられてたんだぞ!なのに、羨ましいってなんだよ。羨ましいって思うなら、自分で変われる努力をしろ!努力もしねーで、夢を語るんじゃねーよ!」



確かに、もっともなことだった。