ボロボロ泣くきらりと私に向かって冷たい視線を向けるクラスメイトたち。
本当にただの偶然だったのに……。
「自分だけ抜け駆けするとか最低」
「きらりちゃんかわいそう……」
「天川さんって見かけによらないんだね」
その日から私はクラスで無視されるようになった。
廊下を歩いていると、知らない他のクラスの人にまですれ違い様に言われるように。
「ブスのガリガリのくせに星夜に近づくなんて身の程知らず」
「自分の顔鏡で見たことある?」
なんだか余計な尾ひれがついてしまっているようで、やたらと悪態をつかれた。
なんでこんなことになってしまったんだろう?
ただ私は図書委員の仕事をしただけだった。
その時偶然星夜くんが来てくれただけなのに、私みたいな人間は星夜くんにときめくことすら許されないのかな?
私は大切な親友を、きらりのことを裏切ってしまったのかな?
「どうして……っ」
悲しくてつらくて、一人で何度も涙を流した。



