ルームウェアのワンピースに着替え、スクールバッグからスマホを取り出すと、チカチカと緑のランプが点滅している。
見ると、楓先輩からのメッセージだった。
【日曜、九時半でどう?】
相変わらずの簡潔な文章。けれど鬱々としていた私の気分を一気に上昇させるには十分だ。
ファミレスの帰り道、先輩は「テストが終わる週の日曜、あいてる?」と尋ねてきた。なにも予定のなかった私は頷き、日にちが近づいたら時間を決めようと言われ、それにも頷いた。
テスト後も会う約束ができた嬉しさに加え、すぐ前を歩く京ちゃんと日野先輩に聞こえていないかドキドキしたし、ふたりだけの内緒話をしているのに胸が高鳴った。
【大丈夫です。めちゃくちゃ楽しみにしています!】
そう入力して、送信する前に読み返し、首を捻ってバックスペースを連打する。
ちょっと馴れ馴れしいかな。楽しみにしているのは本当だけど、どこまで正直に伝えていいのか迷ってしまう。
そもそも、どうして楓先輩が私を遊園地に誘ってくれたのかもわからない。



