それでもキミと、愛にならない恋をしたい


「……ふたり、だけで?」

 確認のように小声で問いかけると、「だめ?」と質問で返された。

 ずるいと思いつつ首を横に振ると、楓先輩はとても嬉しそうに笑った。


 * * *

 十月中旬。中間テストが無事に終わった。

 先輩に教えてもらったおかげで全体的に手応えがあったし、今日返ってきた数学のテストは今までで一番点数がよかった。

 それは京ちゃんの英語も同じだったらしく、嬉しそうに日野先輩に報告していた。

 私もこれなら楓先輩に報告できるとホッとしたのと同時に、ひとりで図書館に向かわなくてはならない寂しさを感じている。

 テストが終わったから放課後のバスケの練習も再開したけれど、今日はみんな部活優先の日なのでそれもない。

 先週はずっと中央の席に四人で座っていたのが、一番奥のすみでひとりぼっち。