それでもキミと、愛にならない恋をしたい


ダイニングテーブルにはデミグラスソースのハンバーグとミモザサラダがすでに用意されていて、キッチンでご飯をよそっている。

せめて配膳の手伝いくらいはしようとお茶碗を受け取り、冷蔵庫から麦茶を出して二人分注いだ。

「ありがとう。食べよっか」

たいした手伝いもしていない私に、お礼を言って笑ってくれる。

部活をしていないのに夕食の時間まで帰らず、どう接していいか分からなくて無愛想な態度しかとれない自分が情けない。

だけど、どうしても納得できなくて、向かい合ってご飯を食べている彼女を受け入れられない。

再婚する人を否定しているわけではないし、子供のように父親をとられて寂しいと感じているわけでもない。

彼女をいい人だと思ってるからこそ、なんで?と思ってしまう。

どうして亡くなった奥さんがいる人を選んだの?