尋常じゃないほど鼓動が速くて、きゅうっと絞られるような、くすぐったいような、とにかくじっと立っているのが難しくて、叫びながらごろごろ転がり回りたい気分だった。 「……か、楓、先輩?」 あまりの恥ずかしさに、めちゃくちゃ小声になった。それすらも恥ずかしい。 だけど、私の呼びかけに、楓先輩は頷いて小さな微笑みを返してくれた。