「俺が約束通り一緒に行っていれば。教室で待ってろと引き止めていれば。考えたってどうしようもないことを考えては俺のせいだって自分を責めたし、希美が行きたがってた学校に行くために勉強することにも罪悪感が湧いた。どうせなら親に疎まれてる俺が死ねばよかったのにって思ってた」
「先輩……っ!」
私は思わず先輩の手を握り、ふるふると首を振った。
口を挟まずに聞いていようと思ったのに、あまりに悲しいことを淡々と言うから、我慢できずに話を遮り、彼の手を握ってしまった。
――――そんな悲しいことを言わないで。
――――事故は先輩のせいなんかじゃない。
ありきたりなセリフは聞きたくないだろう。
だけど私の必死の形相からも、握った手からも、思っていることはすべて伝わってしまっているはずだ。



