それでもキミと、愛にならない恋をしたい


「ごめん、待たせた?」

 ブルーのクロスバイクに跨った先輩が公園についたのは、午後三時半を少し過ぎた頃だった。

「いえ、全然」

 初めてこの公園に先輩が会いに来てくれた時も、同じような会話をした。まだ少し夏の名残があった頃、会ったばかりの私のために話を聞きに来てくれた先輩に戸惑いながらも、その優しさに急速に惹かれていったのを思い出す。

「寒くないか? これ買ってきた」

 手首に下げたコンビニの袋から、温かいレモンティーが差し出された。

「ありがとうございます。あったかい」

 近くのベンチにふたりで座った。もらったペットボトルを頬に当てながら、どうやって話を切り出そうかと考える。

 伝えたいことや聞きたいことがありすぎて、気持ちがうまく纏まらない。