それでもキミと、愛にならない恋をしたい


 都市型遊園地という日常の中にある場所柄か、見慣れた景色の中でジェットコースターに乗っているというのが、とても不思議な気分。

 高い位置から落ちるスリルと、隣には嬉しそうに笑う楓先輩がいるという高揚感で、私の心臓は忙しなく速いリズムを刻んでいる。

 大きな音と自分や周囲の楽しそうな叫び声と一緒に急降下し、身体に強烈な重力を感じながら園内を駆け抜けた。

 それから三つほど乗ったところでお腹が空いてきたので、フードコートでホットドッグを買って早めのランチを取ることにした。

「ポテトはデカいの買ってシェアする?」
「いいですね。そうしましょう。ランチ代は私に出させてくださいね」

 財布を出してふたり分の会計をしようとすると、楓先輩が怪訝な顔をした。

「なんで」
「勉強を教えてもらったお礼です」
「いらない。そんなつもりで誘ったわけじゃないし」