それでもキミと、愛にならない恋をしたい


 まず私たちはジェットコースターや観覧車のあるアミューズゾーンへ向かい、比較的緩やかなジェットコースターから順に乗っていった。

 フリーパスチケットもないので、お得なセットチケットを購入し、その都度必要な枚数をちぎってスタッフに渡していく。

「絶叫系、平気そうだな」
「はい! 落ちる時のあのふわっとする感覚が怖いけど楽しいです!」
「じゃあ、次はあれ乗るか」

 先輩が指さしたのは、大きな観覧車の周りを高速で走る水中突入型のジェットコースター。

 観覧車の次に人気と言われるアトラクションで多少並んでいるけど、朝イチで入場したおかげでそこまで混んでいないし、有名な夢の国のように数時間待ちなんてことはないので、先輩としゃべっているとあっという間に順番が回ってきた。

 ライドに乗り込み、肩を覆う安全ベルトをつける。カタカタと独特の音を立ててのぼってくと、ビルや駅、そして歩道を歩いている人の姿も見える。

「わぁ、高い……!」
「菜々、怖い?」
「ううん、すごく楽しいです!」
「よかった」