まことは松陰の家へあがった。
 「おじゃまします」
 「はい」
 と、松陰。
 まことは靴を脱いであがった。靴を並べなおした。
 「やっぱ、まこと女だよなあ」
 と、トオル。
 「そ、そうかな」
 と、まこと。
 「トオル君とまこと君は居間へ行きなさい。お菓子とジュースを用意します」
 「はい」
 と、まこと。
 「ああ」
 と、トオル。
 「まこと、行こうぜ」
 「うん」
 まこととトオルは廊下を歩いて行った。