部屋を開けると、気持ち悪いくらいのピンクで統一されていてもうそれだけで胸やけをおこしそうだ。

中にいた40代後半くらいのオジさんが梨紗と何やら話したあと、いきなりあたしの手を引っ張りベッドへ押し倒した。

あたしは小さく悲鳴をあげる。

全身が震えて、鼓動が高鳴っているのがすぐに分かった。

「震えてるね。怖い?」
あたしに被さる知らないオジさんは笑う。
その笑顔に吐き気がした。

自分から制服を脱ぎ捨てて裸になった梨紗が、オジさんの背中にもつれるように抱き着いた。

梨紗がまるで知らない女になった。

たまらなく不安になって、捕まれた腕を振りほどこうともがくが男はびくともしない。

「平気だよ。りくちゃん。オジさんは、ちゃんと愛してあげるから」