ドキリとして、ピクリとも動けなくなって、あたたしはただひたすら慧斗の次の言葉を待った。 そのとき二人は、まるでそこだけ時間がとまったみたいに指先すら動くことをしなかった。 やがて慧斗が口を開く。 それは10分後だったかもしれないし、10秒後だったかもしれない。 「けど、現在(イマ)を生きようと思ったのはりくのお陰だよ」