「あら、りくじゃない!いらっしゃい」

インターホンを押して中から出てきた綾子さんはやはり妖艶で美しい。

あたしはいつもその姿にドキドキしてしまう。

「突然お邪魔してすいません。どうしてもお話したいことがあって」

「あら、なにかしら?どうぞ中に入って」

まるでモデルルームのような綺麗でセンスの良いリビングに通されて、ソファに座る。

部屋の中は綾子さんの匂いでいっぱいだ。

紅茶をだしてくれから口にしてみたけれど、緊張して味がわからない。