SENTIMENTALISM



梨紗はだんだん赤くなる頬を押さえながら何が起こったのか分からないみたいで、ただただ目を丸くしていた。

そのキョトンとした顔はようやくあたしが知っている梨紗だった。


「バカ。あたしが好きなのは慧斗だけじゃないんだよ」


梨紗は驚いたようにさらに目を大きくして、ぽかんと口を開けた。

可愛い顔が、たいした間抜け面だ。


「こんな回りくどいことやめて、慧斗にはっきり言いなよ。……あたしも頑張るからさ。頑張ろうよ、一緒に」