SENTIMENTALISM



「……テメェふざけんなよ?あたしはアンタが慧斗に泣きついたせいで、嫌われたっていうのに。ちょっと優しくされたからって思い上がるなって言ったじゃん」

静かに囁く怒りの言葉たちは、まるで青白い炎のようだ。

「……それに、ちゃんと忠告したでしょ?アンタは瞳の変わりでしかないんだよって」

梨紗は勝ち誇ったように嘲笑う。
あたしは梨紗の目を見据えて声を紡いだ。

「知ってる。だけど、まだ終わりじゃないって思ってる。まだ諦めない」


すると、髪から顔にかけて生温い何かがつたってきた。
思わず目をつむる。


ゆっくり頬を流れて、ポタリポタリと足元にこぼれ落ちるソレは、梨紗があたしの頭の上で逆さにした缶酎ハイから流れるものだった。