「梨紗、聞いて。あたしはまたみんなと笑いたい。初めて出来た居場所をこのまま失いたくない」
「居場所?!馬鹿じゃない?!」
周囲に笑いの渦が巻き起こる。
完全に馬鹿にしたような目があちらこちらから突き刺さる。
あたしはぎゅうっと自分の掌に爪を食い込ませた。
「だから綾子さんを探しているの。……きっと彼女が全てのシガラミをほどくカギを持っているから。梨紗なら綾子さんがどこにいるか知っているでしょう?」
「あたしに電話してきた理由はそれだけ?」
「……それから、あたしも慧斗のことすきだ」
あたしの言葉に、梨紗は形相を変えて飛び掛かってきた。
胸倉を捕まれて、梨紗の鬼のような顔が目の前ある。



