そっとベッドに横たえられると、素肌に当たるひんやりと冷たいシーツの感触に身体がビクッと跳ねた。
照明は落とされているものの、大きな窓から見える夜景の煌めきが覆いかぶさってくる亮介の輪郭を縁取り、彼の目に灯る欲がありありと見える。
「昔は結婚なんて一生しなくてもいいと思っていたのに、今は凛を法的にも自分の妻だと言えるように早く籍を入れたいと焦っているなんて。君と出会って、俺は随分変わったような気がする」
「そう、でしょうか……?」
「これまでの女運の悪さは、凛に出会うためだったのかもしれないとすら思う。こんなふうに求めてやまないのも、自分に出来得る限りで甘やかしたいと思うのも、なによりも大切にして愛したいのだって、後にも先にも凛だけだ」
耳元で情熱的に囁かれ、そのまま耳朶を唇で食まれた。
「ん、それ、擽ったいです……」
「小さくて形のいい耳も可愛い。細い首も、華奢な肩も、柔らかくてなめらかな肌も」
ひとつひとつ丁寧に唇で愛撫され、どこもかしこも可愛い、綺麗だと褒められる。
亮介ほどの美麗な男性に容姿を褒められるのは恥ずかしいけれど、それでも彼がお世辞で言っているわけではないとわかる。彼の目には、凛がこの世で一番可愛くて綺麗なものとして映っているのだ。



