「やはり凛は化粧映えするな。今日の華やかなメイクもとてもよく似合っている。もちろん、普段のメイクや素顔も可愛らしいが」
「あ、ありがとうございます」
普段のメイクはともかく、素顔を見せるのは彼の部屋に泊まる時しかない。恥ずかしさに身を竦ませると、亮介の眼差しになぜか不機嫌な色が混じった。
「亮介さん……?」
「今日の凛は綺麗すぎて、会場中の男の視線を集めていた。ここ数ヶ月で見違えるほど美しくなったと、今日だけで何度君の噂話を聞かされたか」
「そんな、大げさです」
「大げさではない。君は自分の魅力をもう少し正確に自覚すべきだ」
ため息をついた亮介が、不意に真面目な顔つきになった。
「プレスリリースが済んだら、入籍しないか」
「え?」
「当初はオハイアリイが発売されて落ち着いたらという話だったが、もう待てそうにない。できるだけ早く一緒に住みたいと思っている」
予想外の提案に驚いたが、彼は至極真面目に話を続ける。



