「でなくていいの?」っていう先輩に
出た方がいいのかと揺れる心を隠し
「電池がないんです」とだけ言い

彼の…蒼太の愚痴をこぼした。

嫌いじゃないのに。

心の奥底では冷めていないはずなのに、


寂しくて、かまってほしくて、苦しくて。
でも正直になんていつもなれなくて。

その気持ちを考える度落ち込むのが嫌になって
強がるという壁を、
向けてはいけない一番大好きな彼に作り、考えないようにしていた。