こうなる事は初めから決まってた

ドアを開けると、おそらくサッカー部の顧問と見られる先生が1人立って作業をしていた。

「サッカー部の入部届け…出しに来たんすけど…」


その先生は、目をぱっちり開けて口を開いた。


「なんで俺がここにいるってわかったの!?
あ、ほかの先生に聞いたとか?」


「あ、じゃなくて、女の先輩がここにいるって教えてくれて…」

ちなみに、先輩の名前は忘れた。


「あぁ、菜々花かな」


先生の顔を見ると、あまりにも優しい顔をして穏やかな表情で笑っていた。


少し違和感だったけど、こういう先生なのかもしれないと、その時は何も疑わなかった。

それから、何故か俺は次の日も次の日も…
毎日のように、先輩を探していた。


目が離せなくって…会いたくて…。


時々、購買で見かける時はわざわざ話しかける様な事はしなかったけど、嬉しかった。

それだけで、十分だった。


それだけで、幸せだった。