こうなる事は初めから決まってた

「…せんせ…?」

え…なんで?なんで今会っちゃうの?

「ゴホッゴホッ…ごめ…」

「あ…えっと…げ、解熱剤ですよね?
少々お待ち下さい…!」

待ち望んでいた…ここに就職してきた頃の私は、きっと、こうやって先生と再開することを。

今は違う…佐伯くんに昨日言った言葉は、まるで嘘かのように今の私の心臓はうるさい。

「解熱剤…解熱剤…あれ…」

やばい…。いつもなら、場所すぐ分かるのにテンパりすぎて場所…わかんない…。

「ここっすよ先輩」

「佐伯くんっ!あ、ありがと…」

「動揺しすぎ…こうなること分かっててここに就職したんでしょ?」

…何も言えない…。分かってたよ。

私だって分かってた。


分かってて…ここを選んだ。

会いたくて…声を聞きたくて…。


でも…今は違う…。違う…よね…?


「解熱剤、見つけてくれてありがとう。もう行くね」


「せんせ…すみません、お待たせしました!
解熱剤…これで良かったですか?」


「うん…ありがと。」