「口答えするなら出てけ!」
いつもそれ…僕は息が詰まる、
今じゃ当たり前なのに、
「考えが…古いんだよ、みんな持ってるじゃん…」
僕は玄関を上がってパパから逃げるように、階段を駆け上がる、
そして部屋へ入ってパパが入って来れないように、部屋に鍵をする重い足音が近づいてくる、
「おいっ!…おいっ!…俺がジジイって言いたいのか?」
そうだよ…ジジイだよ!だってみんな持ってるのに、男子だって可愛いの持つ時代なのに、
《ドンドン》って部屋の戸を思いっきり叩く、
「なんでダメなの?、なんで男が可愛いもの持っちゃダメなの?、パパは偏見の塊だよ!」