甘い約束には罪がある



「わーちゃんさ、ちっちゃい時の約束覚えてる?結婚しよって言ったの。」


「…………覚えてるに決まってる。」


私は驚きが隠せなかった。
勝手に翔は忘れてると思っていたから。


「その約束、果たそっか。」

「……え?」


「おれ、ジンクスとか信じないけど、この後夜祭のジンクスだけは信じたい。」


そのときだった。
後夜祭の花火が上がった。


「わーちゃん、好きだよ。昔からずっと。俺とずっと一緒にいてくれる?」


私は涙が止まらなかった。
嬉しくて、ほんとうに嬉しくて。
夢だったらどうしよ、現実じゃなかったらどうしよ。


「わたしだって、ずっと大好きだよ。私もいっしょにいたい……!!!」

私は泣きながらそう言った。

翔は私の腕を軽く引っ張り、キスをしてきた。


約束から13年。

ずっと思い続けてよかった、諦めなくてよかった。



「ちなみに結婚するのは卒業式してからね。」

「わかってるわよ……目移りしないでね。」

「わーちゃんもだよ。」

そう言って翔はもう一度キスをしてきた。

ほんと甘々なくせに罪深いんだから。

花火を見ながら私は願った。



『これからもずっと一緒にいられますように。』