最後のキスは、

「よければ、僕がこの島を案内するよ」

そう言って、この男は私達をいろんな場所へ連れて行った

新調した靴を履いていたお母さんは、途中から少し足を引きずっていたが、この男は気づかない

私はこの男と少しでも一緒にいたくなくて、トイレに行くフリをしてそこら辺のベンチに腰をかけた

「はあ〜…」

あの男、本当に大丈夫かな…

そもそも私は男の人が苦手だ

…昔、"怖いこと"をされたから

まあ、もう思い出したくもない

私は、カッと目を見開いて、怖い記憶を消そうとした

すると、何メートルか先の木と木の間の草の上に、人が倒れているのを見つけた