深雪くんと運命の恋



 まさかすぎる提案に驚きが止まらない。
 今は20時。まだまだイルミはやってる時間帯だけれども。


「な、なんで!?」

「お疲れ様的な?」


 なんとなくだけど、深雪くんなりに気を遣って心配してくれてるのかなって思った。
 いつも通りの無表情だけど。


「……そうだね。せっかくのイヴなんだし、バイトも終わったし!行ってみようか!」


 深雪くんの心遣いが嬉しかったから、一緒に行くことにした。

 イルミネーションはものすごく綺麗だった。
 眩い光の道がとても幻想的で綺麗。


「うわー!やっぱり人多いねぇ」

「そうですね」

「へくちっ」


 あ、やばい、そして寒い。ちょっと薄着だったかな?
 店の中が暖かかった分、温度差が激しい。


「――はい」


 ふわさ、ともふもふのものが首に掛けられる。
 深雪くんが自分のマフラーを巻いてくれた。


「えっ!?いいよ!深雪くんが寒いじゃん」

「大丈夫です。巻いててください」

「あ、ありがとう……」